思い描くような生地が買えなかった時のこと
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私はヴィンテージも好きだし、日本人が作り上げた”アメカジ”文化の中で生まれたレプリカ製品もとても好きです。
20年ほど前、私が学生だった頃、ちょっとした小物入れや、椅子の座面をヴィンテージ調のセルビッチデニムで作りたいなぁと思う時があり、生地を探しにいきました。ユザワヤからオカダヤ、ハンズまで。しかし、なかなか思い描くようなデニム生地がない。エドウィン本社のある日暮里、生地街にも見に行きました。。本当にない。。
レプリカブランドが素敵な生地をいっぱい作っているのに、一般の人が行く場所にそれはない。
後々、業界のことを知ると、やはりヴィンテージ系のデニムは、それぞれのブランドでオリジナル生地を作製し、よそには出さないという風習があることを知りました。自分たちで研究して産み出したものを外に出さないのは当然のことだと思うし、それこそが様々なブランドの中で競争を生み、文化を作り上げてきたのだから否定すべきことでもないとも思います。
やっぱ、買えないんだ。。。その時の気持ちをずっと引きずりながらきた20年。とうとう自らこの夢の場所をつくることを決意しました。
もちろん、私だけの力だけで出来たわけではありません。私たちのセルビッチデニムを織る機屋さん、また、今まで情熱とともに生地の復刻を行ってきたプロフェッショナルたちの経験値。様々な要素の上にJapanese Denim Speciality Shopは成り立っています。
この度、このオンラインサイトをオープンできたことは、とても嬉しく、皆様に感謝しております。